ステンドグラス〜ガラスが描く世界

ステンドグラスには見て楽しむ、作って楽しむなどの楽しみ方がありますが、その前にステンドグラスがどんなものかを知れば、楽しみは倍増します。

美しいステンドグラスを見て回っているときに「このガラスの模様はこうやって作っているんだ」とか「このステンドグラスはレディドグラスだな」とか理解しながらなら、もっと楽しめるはずです。この章では、ステンドグラスそのものを紹介していきましょう。

ステンドグラスの秘密

ステンドグラスの秘密を知ろう

この章は「ステンドグラスとは?」「ステンドグラスの世界史」「ステンドグラスの日本史」の3つに分けて書いています。
それぞれの簡単な説明をしてみましょう。

ステンドグラスとは?

このページは名前どおり、ステンドグラスがどのようなもので、どのような技法があるかなどについて紹介しています。また、ステンドグラスに欠かせない材料であるガラスについても、さまざまな見方や楽しみ方を紹介しています。ガラスが描き出す世界の美しさを知るために、ぜひとも知ってもらいたい基本的な知識について紹介してみましょう。

ステンドグラスの世界史

世界で始めてステンドグラスが発明されたのはいつで、それからどのような運命をステンドグラスはたどってきたのでしょうか? 年代別に、古代から中世ヨーロッパ、そして現代に至るまでの道のりをたどっていきます。

ステンドグラスの日本史

日本にステンドグラスが輸入されてきたのは、意外なほど遅くて、文明開化の頃でした。この章では、日本に初めて入ってきたステンドグラスの話や、初の国産ステンドグラスの話などを話していこうと思います。
ページのトップへ

ガラスの歴史

ステンドグラスを作る上で欠かせない材料が、ガラスですね。そこで、ガラスそのものの歴史を話してみましょう。まず、天然のガラスと呼ばれるのが黒曜石。これは偶然ガラス質がマグマの熱によって溶かされ、ガラス化したものだとされています。砕いたりすることが容易で、簡単に尖らせることが出来るため、矢じりなどの材料に使われていました。

装飾品としてのガラス

瑠璃(るり)も玻璃(はり)も照らせば光る、ということわざをご存知でしょうか。本当に優れたものなら、どんな環境にいても頭角を現してくるものだ、といった意味なのですが、この瑠璃も玻璃もガラスのことです。瑠璃には青い宝石、玻璃には、水晶という意味もあり、古代からガラスが装飾品として珍重されてきたことがわかるでしょう。価値のないものをガラス玉と呼ぶことがありますが、それは大量生産が可能になった現代でのことなのです。

色ガラスについて

ガラスに金属などの不純物が混じっていると、ガラスに色がつく事はお話しました。ガラス製造の初期の頃は、こうした不純物を取り除くことの方が難しかったと思いますので、多かれ少なかれガラスには色がついていたことでしょう。そのうち、この金属を混ぜれば何色になるといった事を経験から学んでいったのだと思います。

板ガラスの出現

ガラスを変形させて装飾品や食器、美術品などに加工する方法はいろいろ考えられてきました。その工程の中で、平らなガラス、つまり板ガラスが発明されました。昔は吹きガラスを丸く皿状に伸ばす方法が基本でしたが、後に円筒形のガラスを作り、一部を切り取って展開する方式が主流になっていきました。(トイレットペーパーの芯を想像するとわかりやすいかもしれませんね)こうして、色ガラスと板ガラスの両方が揃いました。ステンドグラスの登場は板ガラスが発明されてから100年近くかかっていますが、その合間にさまざまな試行錯誤があったことだと思います。
ページのトップへ

ガラス細工の極限に挑む〜エマーユ

エマーユというのは、日本で言う七宝焼きのことで、金属の素体(台座)に、銀線で枠を作り、さらにガラス質の釉薬で色付けをして絵を作り上げるというものです。さらに、釜に入れて焼き上げます。こうすれば、ガラスを溶かして一体化させることが出来るというわけです。さて、すごいのはその緻密な計算。

銀にしろガラスにしろ加熱すれば縮むなどして変形するわけですが、絵付けの時点ですでにそれらを計算しているのです。しかし実際は、緻密な計算の上につけた絵であっても、見えない釜の中の出来事ですから、微妙な環境・音頭などの違いにより、いびつになってしまうことが多いものです。そのため、まったく変形せずに商品になるものは少なく、宝石と同等、時にはそれ以上の価値がつくのです。ステンドグラス同様、ガラス工芸の極致と言えるかも知れません。

ページのトップへ