ステンドグラス〜ガラスが描く世界
ガラスで描く壮大な芸術、ステンドグラス。直接見た事はなくても、写真やテレビ、雑誌などで見かけた事はあると思います。とてもガラスだけで作り出したとは思えない繊細な色調、ガラスの持つ独特な光、その時代時代を映すさまざまなモチーフなど、ステンドグラスにはさまざまな魅力があふれています。ここではそんなステンドグラスの魅力について一緒に考えて行きたいと思います。

ステンドグラス

ガラスについて

それでは、ステンドグラスの素材になるガラスについて紹介してみましょう。いまでは、さまざまな素材(アクリル、金属など)から作ることが出来るガラスですが、通常ステンドグラスに使用するガラスは昔ながらのけい砂を加工して作られたものです。こうした方法で作られるガラスは、透明ですが、目的に応じて染色されたり、細かな凹凸を付けられたり(すりガラス)する事もあります。なお、ガラスはほかの物質と違い、液体と固体の境目があいまいな物質で、一般的には液体として分類されます。詳しくは下のほうでコラムとして紹介しているので、そちらを参考にしてください。

ガラスに色がつくわけ

さて、基本的にガラスは透明なわけですが、それでは色分けが出来ず、ステンドグラスも作れません。しかし、ガラスに他の金属をまぜると、さまざまな色あいを出すことが出来ます。加える金属の量、種類、温度……さまざまな要素が微妙に絡みあって、ステンドグラスのあの色合いを作り出しているのです。実際にステンドグラスを見てみれば、その細やかな色の表現に驚くことでしょう。それら全てを計算しつくしたうえで、偉大なガラスアート、ステンドグラスが作られているのです。
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ガラスとステンドグラスの歴史

詳しい事は、これから後のページで話して行くのですが、ガラスが人の手をもって製作されたのは古代メソポタミア文明です。なにしろ、人類最古の文明と呼ばれるものですから、計算してみると、人類とガラスはすでに数千年もの長い付き合いになります。

その後の文明、例えばエジプト時代などでも、ガラスは珍重されていましたが、思いの形に成形するのはまだ難しかったようです。ではステンドグラスの歴史ですが、一気に時代を駆け上り、西暦500年ごろに初めてステンドグラス(だったらしい)の後が発見されています。ステンドグラスの素材となる板ガラスが作られたのは西暦400年頃だったといいますから、そこから約100年くらいでステンドグラスを製造できるようになったのですね。

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このサイトの案内

このサイトでは、ステンドグラスをもっと身近なものに感じて欲しいと思い、以下のようなメニューを用意してみました。どこからでも、気になるところについて読んでみてくださいね。

ステンドグラスの秘密

この章では、ステンドグラスそのものの知識についていろいろ紹介していきます。ステンドグラスの歴史はもちろん、ステンドグラスはどのようにして作られたのか、またはステンドグラスそのものがどのようなものなのかなど、さまざまな知識を紹介していきます。

有名なステンドグラス

ステンドグラスは、高い芸術性や歴史などを認められて芸術・文化として広く認められています。その中には、世界遺産に認定されるようなものもあり、いまなお世界中の人々を感動させているのです。日本にも文明開化の頃に紹介され、さまざまなステンドグラスが残されてきました。この章ではそうした世界でも有名な作品について、紹介して行きたいと思います。

ステンドグラス作家への道

現在ではホビーとしてステンドグラス作りを楽しむ人たちも増えています。といっても、本格的にステンドグラスを作ろうというのはかなり大変なことではありますが、ガラスの替わりにセロファンや紙を用いたステンドグラス風の工作なら、結構お気軽に楽しめてしまいます。ここでは、ステンドグラス風工作の作り方、ステンドグラス工作に使える参考イラスト見本など、さまざまな楽しみ方を紹介していきます。また、本格的にステンドグラス作家を目指すにはということもかんがえています。
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ガラス転移点ってなんだろう?

先ほど紹介したガラスの続きですが、簡潔に説明するのが難しいのでコラムにしてしまいました。興味がある方だけどうぞ。さて、水は液体、氷は固体ですね。氷を熱したとすると、氷が溶け着るまではほぼ0度、氷が溶けきって初めて温度が上昇していきます。この場合、0度が氷の融点というものです。次にガラスを暖めてみると、順調に温度が上がっていき、ある範囲で急に柔らかくなりとろとろになります。

つまり、氷と違って明確な融点が無く、温度上昇が止まるポイントがありません。このガラスが柔らかくなり始める時期から、溶けきるまでをガラス転移点と言います。では逆に、ガラスを冷やしてみましょう。ガラス転移点を過ぎるとガラスは急速に硬化しますが、氷などと違って結晶化しません。

ガラスは液体である?

ガラスをいくら冷やし続けても、結晶化はしません。固体の定義である、温度低下に伴う結晶化が見られないので、ガラスは個体の仲間には入れないのです。そのためガラスは異状に粘度が高く、剛性がある不思議な液体、ということになるのですね。ですから、長い年月がたつうちに、少しずつガラスはたれてきます。

一番良い例が、長い年月を過ごしてきたステンドグラスです。ちょっとみただけでは判りませんが、上に比べればやや下側が厚くなっているんですよ。ガラスが少しずつたれてきた証拠といえるでしょう。なお、近年では、ガラスも固体として認める説も有力になっています。

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